2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

役所仕事

「笹舟造船所経営、ってなんですか」 「そのままです。笹舟を作っております」 「はあ。笹舟ねぇ・・・。ちょっとー!西田サーン!すいませんね、今上司を呼びますので・・・、西田サーン!?あれえ、さっきまでいたのにな・・・。えっと、なんでしたっけ、…

敬語は肩がこる。直のせの時代だ。

事実なのか嘘なのかわからない話を書いてみたり、可笑しい(と思ってもらえるとありがたい)話を書き続けたと思ったら、急にひねくれて、全く笑えないことを書いてみたり、自分のことを書いてみたり、沈んでみたり、浮かんでみたり、いきなり敬体にしてみた…

一斉謙虚

徹夜しました。夜型生活になっていたので一気に取り戻したわけです。 ぼくは働く前の方が調子が良かったんだなあと当たり前の事実に気付きました。あの頃といえば、少しくらい焦燥感は感じていたけれど、嫌な人と関わるストレスも無かったし、なにより時間が…

ひとのためならず

「人のために何かをする」という現象があるように言われているのは、単に観察する側の評価であって、そんなものは、実際には無いように思える。みんな自分のためである。 「ヤモメhttp://d.hatena.ne.jp/pp12oot/20070121」でヤモメは千賀子を助けたが、あれ…

当たり前のかわゆさ

若い女の子が「かわいいー!」とか言っているのをよく見聞きする。何か小さい人形とかキャラクターを見て言っているのだが、それ本気か、と思う。猫のほうがずっとかわゆいではないか。 「かわいいー!」という声を聞くと、それが猫に対して言っているものな…

酔っぱらい2

「俺ももう26だが、これが、どんどんかわいくなっているらしい」 「これがって、なんじゃそら」 「これが、会う女、会う女に言われるんだ。かわいいかわいい、と。かわいいのにエッチだね、と」 「会う女、会う女とエッチするんだ」 「うん。それでね、俺は…

酔っぱらい

「猫の手も借りたい、なんて言うけど、そんなもの借りてどうするつもりなんだろう」 「借りても仕方が無いけど、それでも借りたいんだよ」 「あとアレ。藁にもすがる思い、って言うけど、藁にすがってどうするの」 「それでもすがりたいんだよ」 「じゃあ、…

今度は自分が・・・

昨日の夕方、清掃掃除中に業務用の巨大なまな板を落下させた。とっさに足を引いたが、体勢の悪さから避けきれず、左足を挟んでしまった。 その時、足がもげた、と思った。それくらい痛かったのだ。 ぼくはしばらく目をつぶりながら、「うおーう、うおーう」…

少しは都会

ぼくは都会が好きである。色んな人がいるからだ。また、色んな人がいる中で、自分の存在が薄くなるのも良い。いい按配の孤独が得られ、半透明人間になっている感じだ(あまりうまくなかった)。 今日は新潟に行ってきたのだが、駅構内の階段を上がっていたら…

ワンランク上のかわいそうな瞬間

「最近、11人の同僚と一緒に夕飯を食べに行ったんだけれど、そこでとても嫌な気分になったんだ。そこでは、まず俺の頼んだホイコーロー定食が一番初めにでてきた。君ならどうする」 「どうするって、どういうこと」 「だから、君はそれを食べるの、食べな…

魂論の時

魂が汚れることをしてはいけない、と言いたい。 例えば、ゴミを道ばたに捨ててはいけない。道が汚れるからではない。自分の魂が汚れるからだ。 だから、掃除の係りの人がいるからいいだろう、とかいう合理的な理由があっても捨ててもいけない。また、魂を取…

危機感の時

最近のぼくは冴えないので、しばらく、刃を磨く旅にでます。 刃は毎日磨かなければなりません。 切れるようになったからといって安心していると、次の瞬間には、もうどこかが曇っています。 磨く先から錆びていく、そんな感じです。 使わないと、錆びたこと…

状態変化で終

風が冷たい。冷たすぎて、頭も凍る。冴えた頭が、凍りつく。 部屋に入る。凍った頭も溶けだす。溶けた頭がこぼれる。こぼれた頭が、部屋という容器に納まる。しだいに、煙みたいに軽くなった頭が、部屋の隅々まで行き渡る。 それが朝は、布団の中で、溶けた…