一斉謙虚

徹夜しました。夜型生活になっていたので一気に取り戻したわけです。
ぼくは働く前の方が調子が良かったんだなあと当たり前の事実に気付きました。あの頃といえば、少しくらい焦燥感は感じていたけれど、嫌な人と関わるストレスも無かったし、なにより時間があった。そしてこの先も時間はあるんだということを知っていた。そりゃあ今だってありますけどね。
つまり、のほほんとした、なんていうんですか、モラトリアム?のような状態の中で、のびのびやれていたと思うんです。だからといって、もう一度モラトリアムに戻りたい、とは思いません。これは、モラトリアムを馬鹿にしているとか、そんな子供じみたことをしていられない、となどという大人じみた意味ではなくて、ぼくのモラトリアムは一度終ってしまっているから、再度その状態をつくったとしても、それはもう同じものではないだろう、という予想がつくからです。
例えば卒業した高校に行って、OBみたいな真似なんてとても嫌なんです、などというと、よけいわかりにくいですが、つまり、なんとなく無理があることがわかっているんです。あの頃のぼくの調子良さは、一回こっきりのものである。そういうことがわかるんです。
さて、ぼくは、次はどうやって、調子を取り戻せば良いのでしょう?放課後に駄菓子を買いに行くわけにもいきません。 やっぱりまた新しいことをしなくては、と思います。そして、新しいことを考えなくては。とても抽象的な言い方ですが、そういうことだと思います。
今まで、もう言いたいことはほとんど言ったし、書いたような気がします。はてなダイアリーという便利なものがあったし、友人も少ないですが、いたからです。ぼくという人間のストックは、終わりです。だから、進まなくては。
じっさい、大学時代は進んでいませんでした(特に最期の二年が。最初の二年はそれまで通り、いやそれ以上に素晴らしくて新しいことばかりでした)。でも、それが悪かったとは思いません。あの期間は、18年間を噛み砕いて飲み込んで、それから吐き尽くすのに必要な期間だったんじゃないんでしょうか。
ぼくは人に頼るのが嫌いで自立心が強いくせに、怠け者でとても保守的なところがあるから、新しいことができるかどうかわかりませんが、これからなんとか、腐らずにやっていきたいと思います。 腐った匂いには敏感なので、なんとかやっていくでしょう。腐らすのは、部屋のゴミだけで充分です。