ひとのためならず

「人のために何かをする」という現象があるように言われているのは、単に観察する側の評価であって、そんなものは、実際には無いように思える。みんな自分のためである。
「ヤモメhttp://d.hatena.ne.jp/pp12oot/20070121」でヤモメは千賀子を助けたが、あれは千賀子のためにやったわけではない。ヤモメはあの時、千賀子を助ける事で得られるものに価値を見出して行動したに過ぎない。

「私のために助けてくれたのだ」、と感じることは自由だが、それは海の恵みに感謝するようなもので、魚は食べられるために泳いでいるわけではない。
またこのとき、魚が「私は人のために泳いでいます」と思っていたとしても、人のためにはならなず、魚がそういう価値観を持っているというこにしかならない(魚のためにしかならない)。