読書

世にも美しい数学入門

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)作者: 藤原正彦,小川洋子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/04/06メディア: 新書購入: 7人 クリック: 61回この商品を含むブログ (251件) を見るマイナスとマイナスをかけるとプラスになることを受け入れる精…

辻仁成著『函館物語』

函館の飯屋や、地元人へのインタビュなどで構成されている本である。ぼくは旅行記が好きだし、飯屋の描写も好きだ。なので、旅行記で飯屋の描写となると大好きになる(なるでしょう?)。少し引用しよう。 実はここの名物ピラフ「シスコライス」は私が上京し…

チャット恋愛学

チャット恋愛学 ネットは人格を変える?室田 尚子 ISBN:4569644929 この本は「チャットにハマるしくみ」を書いた本だ。書名は「チャット恋愛学」となっているが、確かに恋愛に的を当てているものの、それはチャットにハマる仕組みを解き明かすために恋愛が一…

つげ義春『貧困旅行記 (新潮文庫)』

主に昭和40年代から50年代の話だそうだ。貧困旅行と銘うっているが、頻繁に旅をする中、1人8000円の宿に家族で泊まったり、旅先で7万円もする仏像を買ったりしているから、読み進んでいくうち貧乏や節約に焦点を当てた話ではないことがわかる。 だがタイトル…

深刻じゃないよ太宰治

太宰治の『ろまん灯篭』という本を読んでいる。 これは、太宰治の、いわゆる短編集だ。この本は、色々の雑誌に載せられたものを集めたものなので、そういう性質から、すべて一話完結、つまり、オール読み切りとなっていて、どこから読んでもいいことになって…

江國香織『きらきらひかる』

最初に言っておくが、僕は江國香織が好きではない。吉本ばななほどではないが、自己愛の強さというものが遠慮なく前面に押し出されていて、それをかいくぐりながら物語を追っていく事に疲れるのだ。しかし、江國香織の文章に自己愛の強さを見ているのは僕で…

吉本ばなな『体は全部知っている』

この本は、吉本ばななが「体は全部知っているよなぁ」と気付いた本だ。あとがきによると、吉本ばななは10代20代とやりたくない仕事をしストレスをため、お酒も沢山のみ、運動もせず、体のことなどかえりみることもなく、頭でっかちに育ったそうだ。「特に大…

中島らも『ガダラの豚』

これは文庫本で1巻から3巻まであるロングな小説である。「1巻から3巻まで」と言わなくても、「2巻から3巻まで」の本など見たことが無いので、普通に「3巻まで」と言えば通じそうなものだが、今回に限っては「1巻から3巻まで」と言わせていただく。ちなみにブ…

爆笑問題のザ・コラム

これはぶっちゃけおもしろいです。 もし僕がキムタクだったなら(I wish I were Kimutaku)、この一言で十分宣伝効果があるとおもうのですが、おしい事に僕はキムタクでは無い(我キムタクに非ず)ので、もう少しだけ説明しようと思います。ところで、かっこ…

ホムンクルス

殺し屋1を描いた人の漫画です。モーニングに絶賛連載中(ちょっと前に作者が大麻で捕まって一時休載していたのは結構有名)。今のところ三巻まででています。 内容はというと、主人公が「ある青年」にトレパネ―ション手術をほどこされて、それ以降「ホムンク…

塩狩峠

これは泣ける本です。こう書くと、読解力の無いやつだな、と思われてしまいそうですが、というかその可能性はむしろ高いつもりですが、そんな僕に一言言わせてください。この本は「泣ける」要素を十分に満たしています。 『号泣する準備はできていた』という…