無視の恐ろしさ

マザー・テレサは言った。
「愛の反対は憎しみではなく、無関心です」
と・・・。
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たしかに、無視をされるのは辛い。イジメに「無視攻撃」があるのは、普通に攻撃するよりも、無視をしたほうが効率的にダメージを与えられることをわかっているからだろう。実に卑劣である。こんなことは絶対にしてはいけない。ぼくは無視をされるくらいなら、怒鳴られたり、殴られたり、無視をしたりする方がまだマシだと思う。
誰しもそうだろう。無視をされるくらいなら「いっそ殴ってくれ」「いっそお金をくれ」「できるだけ沢山くれ」「金目の物でもいい」などと言いたくなるはずなのだ。それほどに無視は辛い。
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たとえば、この間ゼミで、「たべられません」と注意書きのある袋をY君が
「たべちゃおっかなー」
と口に運ぶ場面があった。
このときは、横にいたH君がすかさず、
「たべれねぇよ」
と言ったからよかったものの、もしみんなで無視をしたらどうなっただろうか。考えるだけで恐ろしい(なら考えなければいいのだが)。
誰も何も言ってくれなかった時、Y君は口に運んだそれを、一体どうしたのだろうか。もしかしたら、収まりがつかなくて、そのまま食べてしまったかもしれない。そう考えてみたらH君は命の恩人だ。
無視は人を殺すことさえある。
「一日1錠です」と言われているのを無視して10000錠飲んでしまったら死ぬかもしれない。
「止まらないと撃つぞ」と言われているのを無視したら、本当に撃たれてしまうかもしれない。
それに、もしダンプカーが赤信号を無視して横断歩道につっこんだら・・・。
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逆に無視したほうがいいものもある。この日記など。