たいくつ

退屈な人生が当たり前になってしまうとあっというまにおじいさんになってしまうのではないか、と思う。
30過ぎるとあっという間に50だよ、なんてことを言う人がいる。まぁ、どんな人生を送っていても、過ぎてしまえばあっという間に感じるかもしれないが。
ああなにが言いたいのか。
先日、ある若い女の子と3日ぶりくらいに顔を合わせたら、久しぶりですね、と言われた。ぼくはそうは感じなかったけれど、その子にとっては、とても密度の濃い3日だったのだろう。この子は最近、人生初の彼氏ができたから、それに関係しているのかもしれない、とひそかに思った。
それに比べてぼくは1ヶ月でもあっという間だ。退屈は感じないけど、それは退屈が当たり前になっているというだけのことであり、充実とは違う。
何か1つのことを極めた人でさえ、常に新しいことに挑み続けている。
人は、同じ事の繰り返しでは生きていけない。要するに前に進むしかない。時間の流れと同じで、不可逆である。


どうして同じことの繰り返しでは生きていけないのか?どうして前に進むしかないのか?
それは、いつまでも同じである保証などどこにも無い、などというくだらない理由とは、全く関係がないところである。