いぬのうた

ねえ本当に知ってるのかな
ぼくを喜ばせることができるのは君ひとりだけ
全然分かってないでしょう
ぼくをここまで苦しめられるのは君ひとりだけ
君もぼくと同じように
ぼくの顔色伺う犬になって欲しい


ぼくが気にしないフリをすると
君はとてもうれしそうな顔をするんだ
ぼくはそれが見たくて
時々大人になったフリをするけど


どうせなら!
犬になれたらいいね
どうせなら本物の犬に。ねえ。
ぼく以外のやつが近づいたら
大きな声で鳴き散らしてやるんだ


どうせなら!
犬になれたらいいね
君のことしか頭にないんだし。ねえ。
何も話すことなんて無いから
時々ぼくと遊んでくれればいい