なんのために

何のために今の仕事をしているんだろう。
ぼくは基本的に人を喜ばせるのが好きだ。調子が良い時は冗談をよく言うし、自分で言うのもなんだが、親切だ。何か頼まれごとをされると、予想を上回ってすごいことをやってやろう、と思う。
今はあまり頼まれることが無い。試されることもほとんどない。頑張ってみても、それが当たり前なので誰も誉めてくれない。
みんなをびっくりさせるには、もっと違うことをやらなければならない。誰も考えないような方法で一番にならなければいけない。
基本的に毎日、同じ事の繰り返しである。だから疲れるのだ。毎日遅くても8時には帰れるし、6時間くらい寝ている。だから、体が疲れてどうしようもない、なんてことはない。心が磨耗して疲れているだけである。建前もしがらみも無視して、どうしたらもっと良くなるのかだけを考えて、新しい方法をどんどん取り入れていれていけば、きっと疲れない。
ぼくの頭の中にあるのは他人への不満だ。あの人がもっとこうすればいいのに、そうしたらぼくはもっと色々できるのに。そういうことを思わない日は無い。
でも時々、がむしゃらにやってみることがある。出来ないのは全部自分のせいだと思って、他の人なんかいないと思って自分ひとりのつもりでやってみるのだ。
しかしそのうち頭の中が他人への不満でいっぱいになって、いつもの調子に戻ってしまう。これ以上我慢したらキレそうだ、というところまでいってしまう。
前の職場では同じように頑張る人がいて、毎日話し合いながら、少しずつでも良くしていこうという意識があった。今の職場は、成績が悪いせいでひどくやりこめられていて、もうこれ以上言われたくない、という雰囲気だ。
明日は朝から、がむしゃらにやってみよう。1日通してやってみよう。いつか毎日やってみよう。そしたら、ぼくも周りも、変わるかもしれない。