わかさ〜

同じ部門に19歳の女の子がいて一緒に働いている。ぼくは25歳だが、既に、若いっていいな、と思う。若い女が好きという意味ではない。どちらかというと年上が好みである。話がすごくずれた。
なんと言ったらいいのか、年はとればとってしまうものである。どんなに若々しい人でも年を重ねた重さを感じる。逆に言えば、年寄り臭い奴でも若者は若者だ。どんなに陰気臭い顔をしていても、軽やかさを感じる。中身が詰まってないとかいう意味ではない。これからの可能性を想像して、そう感じるのだろう。
しかし、ぼくはもっと若いころ、年上の人と話しているときに、〇歳なんだ、若いね、などと言われるのがすごく嫌いだった。これからだね、なんて言われるとぞっとした。
若さ、という有利な条件を備えているね、と言われているような気がして、反発を覚えたのだ。勝負する前から負けた時の言い訳を聞かされているみたいで、そういうことを言われると、この人とはまともに話(勝負)ができないな、と思ったものである。
だからぼくはそういうことは言わないようにしている。綺麗だね、とか、頭が良いんだね、も使いどころによっては厭味に聞こえる。
素直に誉めたい時は使う。けれど、若いね、だけは誉め言葉にはならない。とにかく禁句である。最近使ってしまうから、注意しないといけない。自戒である。