おでん

コンビニのおでんが好きだ。からしをきかせて、はぐはぐと食べるのが好きだ。
からしの無いおでんなど、からしの無いおでんのようなものだ。これは私の持論である。
しかしなんということだろうか・・・今日のおでんにはからしがついていなかった。
もう一度言おう。なんということだ。
こんなものが、食えるか。


・・・しかしおいしかったのね。
刺激の無いおでんは私の腹を満たし、体を温めてくれた。
体がほぐれてゆく。次いで、心もほぐれる。いつもこの順番だ、と思う。
穏やかになった私は、日本酒を飲む。日本酒というものはどこかべたつく。甘みがあるからだろう。甘い酒は嫌いである(べたつくからだろう)。
しかし今日のこれはなかなか良かった。白ワインよりはのめる、という程度だが。また買おう。
さいきん酒量が増えた、と思う。


もうどうでもよくなってきたころ急に、寝よう、と思い立った。いや、布団に倒れこむときっと気持ちが良い、という発想が先だった。いつもこの順番だ、と思う。