絶対2こんな間違いはしてはいけない

メモなどを書いているとき、「に」を「2」と書いてしまうことがある。
「月末まで2本を返却する」
このような感じで間違うのだ。
こんなメモをあとで見たら、借りた覚えの無い「2本」に困惑することろだ(あと何本借りているのか、とかも考えてしまうだろう)。なので間違いに気付いた時は、すぐに「2」を消して「に」と書くようにしている。しかし、消したのにまた「2」と書いてしまうことがある。ぼくの頭の中では、まだ「2」と「に」の区別がうまくついていないのかもしれない(今も混乱してきた)。
だが不思議なことに「に」を「2」と書き間違うことはあっても、逆はないのだ。
「3.14159に653589793に384…」
と書くことはありえない。これは何故だろうか。
もしかしたら、「に」と書くよりも「2」と書く方が楽だからかもしれない。そういえば、ひらがなの「し」は「4」と間違わないが、これは「し」の方が書いていて楽だからではないのか。
だがその理屈だと、「愛」と書こうとして「i」と間違わないとおかしいし、「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」と書こうとして「イギリス」と間違わないとおかしいのだが、そういう経験は無い(「薔薇」と書こうとしたが「バラ」としか書けなかった、という経験はある)。
考えるに、「に」に限って「2」と間違ってしまうのは、「2」の方が楽に書けるという理由の他にもう一つ、『「に」を間違うわけが無いと思っている油断』に原因があるのではないだろうか。
「に」はあまりに頻繁に使う文字なので、用心して書くということがなくなっている。空気のようなものだ。いちいち空気を吸うときに用心して吸いはしないだろう。だからプールの中でゴーグルをかけていたら地上と間違って普通に呼吸をしてしまい、溺れるような羽目になるのだ(あれ以来、水が少し怖くなった)。
これからは「に」を書く時は、緊張感を持つようにしよう。おそらく「に」を書く時に、グッと筆圧が強くなるだろう。
「月末 本を返却する」
こんな感じだろうか。
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こういう風に間違いそうで怖い。
「月末 2 本を返却する」