ハードディスクのDみたいなもんか

車で家に帰る途中で雨が降ってきた。窓ガラスについた水滴が、左腕にホクロのように影を落としたのを見て、一瞬なにかがよぎった。
それは、山間を走る途中、追い越し禁止(正しくはハミ出し禁止だが)のオレンジの中央線で小さな獣が倒れていたときや、信号待ちをしている自転車の女の子が初恋の人にそっくりであったりしたときなどにもあり、普段は使わない回路が、カリカリと動き出しそうな気配を見せる。
今のぼくは昔に比べてとても安定している。しかし必要かもしれなかった気配を殺し続けたツケは、もうすでに回ってきている。それは、周りの人間からもたらされるものだけではなく、自分自身を疑うものでもあった。

水風呂

サウナとセットになっている水風呂。以前は冷たいのが嫌で入れなかったが、最近ようやく入れるようになった。
だが今でも体に水をかける瞬間がすごく嫌である。毎回、これで死にはしない!、を言い訳にしないとかけられないくらい嫌だ。
一度温泉に行くと、サウナと水風呂を何度も繰り返す。
普通のサウナ好きがサウナから出る時、早く水風呂に入りたくて仕方ないんだろうなと思う。でもぼくは毎回、これから水風呂に入らないといけない!すごく嫌だな!と思って出ている。
サウナは好きでその後体を冷やすのも好きなのだが、水風呂って極端に冷たすぎる。あと5度くらいぬるいといんだけど・・・。

結婚

なんと母親が結婚するらしい。一度顔を合わせたが、やさしそうな人で、ものすごくカタギの仕事をしている人だ。母も以前に比べ、すごく幸せそうだし、実家のことでいろいろ心配だったことが、この一件でなんだか安心してしまった。
まさか先を越されるとは思わなかったが。

好きなものの摂取について

最近全然好きなものが摂取できてないように思う。最低限これだけはやらなければいけない、という事柄が多すぎて、そっちのけになっているのだ。
食べ物では、本当は自分でお好み焼きを作ったりカレーを作ったり煮物を作ったりしたいのに(していたころは料理が楽しくて仕方なかった)、新しいアパートになってからまったくできていない。ガス台も冷蔵庫もないということが大きな原因だが、そもそも忙しいので、あってもたぶんやらないという理由でそれらを買う気にもならない。
やっぱり猫が好き、とはよく言ったもので(ただぼくがよく言うというだけだが)、猫とのふれあいも足りない。
いくら忙しいとは言っても休みの日はあるわけだから、そういう日には思いっきり料理をしてストックを冷凍庫に貯めて(これがまた癖になる楽しさ)、猫とふれあいまくりたいものだ。実家に帰ればそれは叶うが・・・。

チャレンジするということ

仕事をうまく回し、売り上げと荒利をとるところがスタートラインであって、目的はそのひとつ上にチャレンジすることだ。これはまったく普段の生活にもいえることであり、まずは家をきれいに掃除してからだし、体もある程度健康である方が望ましいし、精神も朗らかな方がいい。そこからのチャレンジである。

というのはまったくの理想論であって、実際はゴミだらけの家で湿った布団に包まりながら、これからどうしようか、などと考えている。
それじゃいかんわな。とりあえず掃除から始めんと・・・と思っているのである。

ベトナムにいってきた。まじで。

出張でベトナムに行ってきた。内容は慰安だ。メンバは17人くらい。いずれも社員賞をもらった人たちで初対面の方も何人かいたが、別に仕事ではないので特に緊張することもなく楽しんでこれた。
日程は3泊5日。ホーチミン周辺とメコン川を上ったり下ったりが活動範囲だった。

どこへ行ってもとにかく暑い。あとバイクが多い。市場の活気が良くも悪くも心地良かった。事前に注意されていたが、物売りでさえ好ましく、この街は良い意味でも悪い意味でも活気があるなと感じた。とにかく目の前の金にありつくことに対してのエネルギーがものすごい。だから悪い意味でも、と思った。
きれいな所はすごくきれい。お金持ちはお金を持っている。ぼくももっていないスマホを持っている人がたくさんいた。その一方で汚いところはすごく汚い。水道水は飲めないし屋台の食べ物も絶対に食べてはいけないとツアコンの人に何度も念を押された。現地ガイドの話では、経済発展のスピードが早すぎて、インフラだけでなく法律やモラルもついてきていないのが現状、であるそう。
メコン川を下ってのディナークルーズバンド付き)等、色々贅沢な趣向も用意されていたが、自由行動の時に街をぶらぶらするのが一番楽しかった。カタコトの英語で買い物をしたり、バイクタクシーと口論になったり(400円くらいぼったくられた)、あちらの人にとってぼくはただの日本人の観光客のよそ者のカモネギではあったのだろうがそれなりにぶつかってこれたのではないかと思う。
そして帰ってきて思うのは、今ぶつかるということがほとんどないということだ。
仕事はある程度うまくいっているが、もっと求めてもらってもいいのに、もっと叱られてもいいのに、と思うことが多い。ぼくはもっとできるのに、どうして優しくしてなまけさせるのだろう、という気持ちがどこかにある。つまり同時に怠けたい気持ちもあるわけだ。なかなか自発的には最大のパフォーマンスを発揮できない性格なんだろうと思う。そんな人って多いのではとも思うが。
部下に対しても、もっと頑張ってほしい、もっと考えてほしい、と思うが、厳しくした分受け止めてくれたり逆に反撃されたりということが全くない。こちらが何か注意した時、ただ反省するだけだ。
チーフはこうしたいんですね!わかりました!、あるいは、どうしてこれでいけないんですか!私はこうしたい!ということが無い。いったい何が違ってしまったのだろう。ぼくが数年前体験した仕事の熱気がここにはまるで無い。
ぼくが悪いのかなと時々思う。よく冷たいと言われるし、指示や指導の仕方が突き放していると言われる。だけど、悪いけど、そんなことにかまっている暇はないよ、とも同時に思う。それが冷たいってことなのか・・・。
しかし熱意って意外と大事かもしれない、と今回の旅行で感じた。何かやってほしいことがある時、仕事だからではなくぼくの気持ちをもっとストレートに出せたら、受け止め方もまた変わってくるのではないかと。
最後に。
何をしてもどこへ行っても最終的に仕事の話になってしまうのは仕方なかった。

ゆびのれんしゅう

最近なんだかうまくいかないことばかりだ。まず体調が良くない。毎日仕事が終わると死ぬほど疲れているし、寝ても疲れが抜けないのだ。若いころとは違うんだから、などと言われるが、年のせいだとしたら、28歳でこんな状態になるんでは、長く見積もっても35歳くらいまでしか生きられないと思う。
食生活も悪いと言われる。
朝食は間違っても食べないし(色々なことを間違うがこれだけは間違わない)、昼食と夕食は普通の弁当を食べている。野菜ジュースも飲むようにしているが、今のところあまり効果を感じない。飲むようにするだけではなく頻繁に飲むともう少し違うと思うのだが、ついコーヒーとかリポDばかり飲んでしまう。
仕事のストレスもあると思う。仕事の話をしだすとここから下20センチくらいずっと仕事の話になってしまうので箇条書きで書くと、孤軍奮闘、四面楚歌、というとこだろうか。四字熟語だが。
ところで、仕事のストレスを何かで発散するとか言うが、仕事の悔しさは仕事でしか解決できないと思う。これは真面目かどうかと全然関わりのない話なのだが、それをわからない人のほうが、きっと多いと感じる昨今。真面目ってのがまず何って話ではあるが。