第一章「わたしの考え」

前回プロローグ「ぼくの選択」
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私なりに「ある計画」が何なのか考えてみたわ。まずこの計画の目的を考えることからはじめてみた。つまり「彼女が何をしようとしているのか」それを仮定することからはじめてみたってワケ。「妊娠した」っていう嘘をついたのがスタートなら、ゴールは何?てことね。
まずはじめに思いついたのがコレ。

  • 赤ちゃんを手に入れる

当たり前と言えば当たり前の予想ね。「妻は子供をほしがっている」っていう描写があったし。
で、考えてみたんだけど、可能性っていくらでもあるのね。たぶんそれは、今までの話の中で彼女の描写が少なすぎたせいだと思う。彼女・・・というか「奥さん」って呼んだ方がいいかな。ああ、名前も書いてないんだね・・・。とにかく、奥さんが一体どんな人なのか、さっぱりわからないの。ずっと「ぼく」の一人称だし、「ぼく」が彼女について言っていることといえば「妻は子供を欲しがっている」と「いい人」っていうことくらい(でも「いい人」の方は間違ってたみたいね)。とにかくどんどん仮定していかないと話が進まないわ。「赤ちゃんを手に入れる」のがゴールだとして・・・

  • 奥さんにそっくりな人(おそらく姉妹・双子)がいた

この場合、奥さんの妹か姉かが妊娠したと考えてみた。(双子でもよく上と下の区別があるわよね。いつも変に思うんだけど。「対等」なものが苦手なのかな。双子に上下の区別をつけるのは、超苦手な「完全な対等」へのせめてもの抵抗って感じなのかしら)
こう考えると必然的に「ある人物と出会った」の「ある人物」がその人になるわね。仮に「Sさん」にしておきましょう。Sは姉妹のS。シスターのSでもいいわ(というか普通こっちね)。
そしてこう考えたわ。Sさんにはある事情があって、子供がほしくなかった。(なんだか「あるある」ばっかりね。「ある計画」「ある人物」、それに「ある事情」だし。本気で続きを考えて無かったんでしょうね)
こう考えると、奥さんが思いついた「ある計画」っていうのは、子供が生れるまでお互いがお互いのフリをしよう、ってことになるわね。

ああなんだか疲れちゃった。まずはこのくらいでいいんじゃない?誰かが続きを考えてくれるかもしれないし、ちょっと休もうかな。