15歳の日記

思春期には純粋性を求めがちで、それに縛られて身動きがとれなくなる人が発生する。その人は、
「ぼくは、「彼女いる?」と聞かれて「いる」と答える時に優越感を感じたくない」
と言った。それは、
「彼女と付き合っているのは彼女を愛しているからであって、優越感を得るためではないからだ」
だって。
その人は他にも、
「ぼくは、「あの人達の友情は嘘の友情だ」とか、「あの人たちの話していることはレベルが低いしおもしろくもなんともない、凡庸だ」などと言いたくない」
と言った。それは、
「友人とのつきあいは、それが純粋に楽しく、すばらしいものだからしているのであって、他人を見下すためにしているのではないからだ」
だって。

これは、隣で聞いていたいんじゃない。直接言われたんだ。それは、きっとこういう意味だとおもう。
「君は、不純だ」
そして、
「ぼくは、純粋だ」
じゃないの?。たぶん、そうだよ。
だから、彼に言わせたら、みんな不純。彼も不純ということになる。だって、このときのぼくらは、互いに見下しあってた。