さあて来週のサザエさんは

日常の空白を埋めるように、ふとつぶやいてしまう言葉がある。タイトルはその一例だ。
まず「さあて」とつぶやくわけである。しかし、別に本腰をいれてやりたいことがあるわけでもない。そんな時に出る言葉でもある。
いつも同じようなことを言っているような気がするが、目先のことにばかりとらわれて、大局を見失っているような気がする。まぁ見失いたいから目先のことに躍起になったわけだが、躍起になってみるとそれなりの収穫があったから始末が悪い。
なにをしようかどこにいこうか、そんなことを考える前に家を飛び出し、疲れ切って立ち寄った居酒屋でなぜか住み込みのバイトを始めるというような・・・そしてその仕事が割りに面白く、逃げる手段だったはずのものに次第に夢中になっていくというような・・・。そんな感じだろうか。あまりに似すぎていてたとえになっていないが。
なんにせよ、行動力に欠ける人間はある程度、何かから逃避しなければ何もできないんじゃないか、と思う。嫌なことでも、もっと嫌なことから逃れるためなら何だってできるという理屈である。

大人は子供に「好きなものを見つけなさい」と教える。
どうして「嫌いなものを見つけなさい」と教えないのだろう?