星のことを

車から降りて空を見上げたら満天の星空であった。眩暈がした。ああ、天である。星空に天があった。
いくら田舎とはいえ2桁国道に面しているためいくらか街灯があり、そのせいか多少は見えにくかった。いつかまた、真っ暗な山の中から星を眺めてみたい、と思った。
そのときぼくは一人だろうか。さびしい、と思うのだろうか。
そんな思考を数秒で断ち切りアパートの階段を上がった。さぁ、あとは寝るだけである。忘れたくなかったから、書き留めた。