猫の話

毎晩猫が鳴き散らしている。
夜、仕事から帰ってくるといつも階段の手前に猫が待ち受けている。触っても逃げないが、ぼくが近づくと鳴きだして、離れるまでずっと鳴いている。その意味が未だにはっきりしない。
離れるまで鳴き止まないことから、邪魔しないでくれ、早くどこかへ行ってくれ、という意味にも取れるし、何かしてくれ、という意味にも取れる。一度チーズをやったらがっついていたから、食べ物が欲しくて鳴いているのかもしれない。
本格的に寒くなるまでもうすぐだ。
もっとずっと寒くなってからも、夜の鳴き散らしは止まないのだろうか。その時は、余計なお世話だとしても、我慢が出来なくなって一度は部屋に連れてくるだろう。