また決意だけ

少し前のエントリで、昔ゲームに囚われるのが嫌でスーパーファミコンのコードというコードを全部切断した、と書いた。
高校受験の季節だったと思う。あの頃、母が部屋にやって来て、ゲームをしているぼくを見て小言を言う、というのが1日に2回くらいあった。今ならハイハイで済ませられるだろうことが、当時は心底嫌だった。


突然だが、『幽々白書』の8巻あたりに富樫義博・作のショートショートが載っている。母にあることを言われる度に、怒りと悲しみで体がバラバラになるくらい傷つく女の子の話だ。その女の子は、次にその言葉を言われたら母を殺そう、と決める。
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あれほど嫌だったあの言葉を今では心待ちにしています。新しいナイフも買いました。なるべく苦しまないように殺しますね。だから早く言ってください。
「そんな下らないもの読むのはやめて勉強しなさい」って。
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うる憶えだがこんなところだ。とても共感したことを覚えている。
しかし、恨みは思い出せるが、今殺してやりたいとは思わない。謝ってもらった訳ではないのに、いつのまにか許してしまった。
次のステップを次々に掴んでいって、そんなことに構っている暇が無かったからだろう。
何が言いたいのかと言うと・・・。
俺にくすぶっている暇は無いということだ。このままくすぶり続ければ、それが恨みになり、晴らし様の無い恨みに囚われ、ますますくすぶってしまう。
恨みや傷やしこりは治らない。次のステップをどんどん踏んで、次第に許せる俺にならなければいけない。
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明日も仕事なのに夜更かししすぎてしまった。
ちなみにスーパーファミコンだが、壊した次の日くらいにコードをほぐしてつなぎ直した。馬鹿みたいである。それを思い出して、なんとなく書き出したのだ。