今日は休みだった。新潟市に出かけてレンタサイクルで動き回ったがまるで地べたを這うようだ。以前はもっと高いところに視点があったし、その分自由に考えられた。世界は何を見ても輝いていたし、言葉も音も溢れていた。最近どんどん馬鹿になってきている感じがする。ぼくは、アルジャーノンか。
感覚が鈍くなっていく恐怖は、鋭い時にしか感じないのかもしれない。ぼくはもう何も感じない。何かが蓋をしているんだろう、ということだけはわかる。
何だ？もしや、分かりたくない？わかっても取り除けない？それとも、とる気がない？えっ？ぼくだけとるのは卑怯？
もしや？ぼくだけ自由になるのはずるい？
ぼくは、自由じゃない人たちを見すぎたのだ。まんまと染まったのだ。きっとこのまま、取り返しがつかなくなるまで、腐るのだ。
笑いながら腐る。腐る腐る。ほら腐った、とにやにやしているうちに、もう、取り返しがつかないんだからな。本当に。
わかっているんだろうか。本当に。
