こばえ箱

生ごみから虫が発生する周期が極端に短くなってきた。一度に発生する数も莫大で、「もう手におえない」というのが正直な感想だ。最近家に帰るのが憂うつでさえある。
ぼくは毎年この時期、虫を倒すために非常な労力を割いている。やり方としてはまず一網打尽作戦がある。これは、家の明かりを一箇所にし、しばらくしてからそこに(まんまと)集まった虫を殺しに行く作戦だ。
エアコンがあった時は冷却作戦をしていた。これは、冷房を16度に設定し虫の動きを鈍くさせる作戦である。この作戦は涼しくて嬉しが、あまり効果が無い上に、電気代がかかりすぎるという欠点がある。
同時進行で、クモと共存作戦もしている。これは文字通りクモを殺さず家に住まわせておく作戦で、こうしておくと、虫がクモの網にかかってくれ、ぼくもクモも嬉しい。
これだけやってもどうにもならないときは、最後の手段として、兵糧攻めがある。これは、たんにごみを捨てるだけである。