すべての洋式便器は女性用である

たいていの男性には男性器があると思うが、洋式便器に座ったとき、それが便器の内側にくっついてしまうことが無いだろうか(最悪である)。
ぼくはある。その悲劇は大抵、たて幅の狭い便器に座ったときに起こる。下図の左側が、たて幅の狭い便器だ。

たて幅というのは、便器を上から見たときのたて幅である。これが狭いと男性器が便器の前壁に付着してしまうのだが、世の中のほとんどの洋式便器で、このたて幅が足りていない。
男が(ぼくが)たて幅の狭い便器で用を足すときどうしているか知っているだろうか。男性器を右手で、便器のエア・ポケットにおしこめているのである。たて幅が足りない便器は多いが、深さが足りない便器というのは無いため、ほとんど垂直に下の方向へ向かって、男性器をおしこめているのだ。こんな苦労が許されて良いのか。
片手が使えないということは、片手しか使えないということである。なので、本を読んだりするときつらい(ページをめくりにくい)。本を読んでいなくても、片手をずっと男性器に添えていなければならない、ということがつらい。もちろん、添えるのを忘れたときは更につらいことになる。なぜ用と足すときにこんなにつらい思いをしなければならないのか(そのうえ便秘だったりすると、もっとつらいのだ)。
おしりを拭くときは、両手を使えるようにするため、男性器が便器につかない位置まで腰を浮かせる、というはなれ技まで行っているのだ。
便器メーカはこの苦労を知っているのか。そもそも、なぜたて幅をケチるのか。たてに短いと困るが、長くても困ることは無いだろう。個室を貫くほど長い、戦艦のような便器があっても良いのではないか。
洋式便器は、男用と女用で分けて作るべきである。男用は戦艦仕様にし、取っ手をつけ、まるで操縦席に座っているかのような感覚で用を足せると望ましい。
おまるか。