生活欄

久しぶりに例の喫茶店で昼食をとった。今日は午後が空いていたので、飯を食った後、しばらく絵を描いた。山君と。
しばらくというのはなかなか融通の利く言葉であるが、つまり曖昧さがピカ一であるが、なので具体的に言うと、だいたい2、3時間(まだ曖昧だが)である。その間コーヒーを飲みつつお菓子を食べつつ、山君と雑談しつつ、あとは、喫茶店に初めからいた山君の知り合いの西君(何か広げて勉強していた)とぎこちないやりとりをしながら、その辺にある物とか写真とか、雑誌などを見ながら5枚くらい描いた。
どれも傑作だった。が、全て置いてきてしまった。今度持ち帰ろう。ちなみに山君のも別の意味で傑作だった(別の意味もなかなか融通の利く言葉である)。


絵を描くのに飽いてきた頃、ぼくが、「絵を描くのも案外疲れる」と言ったら、山君は深く頷いていた。このように、稀に意見が一致する。それが気味悪く、また居心地が悪いので、即座に「山君と会話するのに比べて、半分も疲れる」と言っておいた。