黒猫2

また同じコンビニに同じ猫がいた。探すまでも無かった。今度は店の入り口にいたのだ。寸前まで視界に入らなかったので、急に足元に黒い塊が出現した格好になり、あやうく踏むところだ。そいつはびっくりしたぼくを見上げて、鳴いた。顔を覚えているのか? そんなわけはない。
またエサをくれてやった。今回はニッスイの「おさかなのソーセージ」だ。前のチーズかまぼこより体に良い気がする。それに前よりでかい。一本の半分をやった。また犬のようにがっついて、むせていた。

このままコンビニに居着いておけば、他の猫と喧嘩したり、車に引かれたり、誰かにいたずらに殺されたりしない限り死ぬことは無いだろう。冬までは、と言う条件付きだが。
野良猫は冬でその3分の1とかが死ぬというのをどこかで読んだような気がする。2分の1とか、3分の2だったかもしれない。とにかく沢山死ぬのだ。
そんなことを思い出しながら、同時に、今度カメラで撮ってこようかな、などと考えている。


今ソーセージの残りを齧っているのだが、これ・・・滅茶苦茶懐かしい味だ。子供のころよく食べたんだろう。とても単純な味だがおいしい。