「インディアンッ、うそしかつかないっ」

嘘つきが悪人のように言われることがあるが、嘘自体が悪ではないだろう。その証拠に、というほどではないが、もし嘘だけしか言わない人がいたら、「たまに嘘を言う人」よりずっと良いな、と思える。

ところでこんなクイズがあるが―――

「天国へ行く道と地獄へ行く道があり,その脇に絶対本当のことを言う鬼と,絶対嘘しかつかない鬼がいる.この鬼は,「yes」または「no」しか言わず,質問は,どちらかの鬼に1回しかできない.無事天国へ行くにはどのような質問をしたらよいか?」
http://markun.cs.shinshu-u.ac.jp/kiso/students/19/kojima/puzzle.html


これに、もし下のような鬼が混じったらとても困ると思う。

「人を騙すのが大好き。一年中エイプリルフールに何を言おうか考えている。でも相手は選ぶ」
「基本的に正直だが、押してはいけないボタンほど押したくなるタイプ。意味の無いところで変な嘘をつく」
「正直者で、嘘をつくという発想自体が無い。でも思い込みが激しいので色々と間違っている」


これでは天国にいくのは運任せになる。クイズにもならない。
これは、「たまに嘘をつく人」が混じったせいである。「たまに本当のことを言う人」が混じった、と言ってもよい。おなじく「嘘つき」のことも、「本当つき」、と言っても良い。なので、嘘つきを悪いという人は、本当つきも同じように評価しても良いと思う。


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クイズの答えを考えてみた(これを書くのに疲れたので↑は途中で力尽きたようになっている)
こたえ

どちらかの道を指して、どちらかの鬼に「『こっちが天国への道か?』と聞かれたらあなたはハイと答えるか?」と聞けばよい。

合ってるだろうか。いくら考えても確信がもてないので、書いて確認してみる。

本当鬼に天国への道を指差し聞いた場合 → 「ハイ」  (説明不要)
本当鬼に地獄への道を指差し聞いた場合 → 「イイエ」 (説明不要)
うそ鬼に天国への道を指差し聞いた場合 → 「ハイ」  (説明:この嘘つきの鬼は「こっちが天国への道か?」と聞かれただけなら、「イイエ」と答えるだろう。だがそれについて「ハイと答えるか?」と聞かれているので、嘘しかつけない鬼は「ハイ」と言うしかない)
うそ鬼に地獄への道を指差し聞いた場合 → 「イイエ」 
(説明:上と逆。単に「こっちが天国の道か?」と聞かれただけなら「ハイ」と答えるが、それについて「ハイと答えるか?」と聞かれているので、嘘しかつけない鬼は「イイエ」と言うしかない)

この質問なら、どちらの鬼に聞いても、天国への道を指差して聞いたなら「ハイ」、地獄への道なら「イイエ」という答えが聞ける。と思う(書いてみてもあまり確信は持てなかった)。
質問の仕方は他にもあるだろう。天国とハイを地獄とイイエにかえても大丈夫だと思う。あと「こっちが天国への道か?ときかれたらあなたはハイと答えるか?と聞かれたら・・・」みたいに繰り返すとか(これはハテナの数が偶数回になれば大丈夫な気がする)。表にすると分かりやすいのかもしれないが、あまりよくわかってないものをヘタに形作っても格好悪いのでやめておくことにした(なによりHTMLの知識が無い)。