無料のもてなしと無料奉仕

昨日行った中華料理屋では小盛りを頼んだのに大盛りだった。山君は大盛りを頼んだが、やっぱり大盛りだった。それを黙って腹に収める二人・・・。
その後買物に付き合ってもらい大学へ戻る途中(ぼくのアパートへ戻る途中でもある)、天気があまりに良いので海岸へ行ったら佐渡ヶ島が見えた。
山君は「佐渡まで泳ぐイベントがあるらしい」と言っていたが、佐渡へは時速60キロの高速フェリーで30分かかった記憶があるからたぶん30キロくらいあると思うが、人は30キロも泳げるのだろうか。そっちの知識が無いので分からなかったが、山君もわからないようだった。ぼくが「30キロなんて歩くのも大変だよね」と言ったら強く頷いていたから、案外、歩いたことはあるのかもしれない。

その後よくわからない動機(山君が「おばさんに残りのガムをあげてくる」と言った)で、大学のそばの例の喫茶店に行ったら、近所のお姉さんとおばさんとおばあちゃんが会議中だった。子供の話をしており、最終的には「子供を4人も産んだ〇〇さん(おばあちゃん)が一番偉い」ということで落ち着いていた。その間ぼく等はスイカをご馳走になり、コーヒーをご馳走になり、帰る機会を伺っていた。
「それじゃあごちそうさまでした」
これを言うのはいつもぼくの役目だ。いつのまにかそうなっている。これは係りを決めたわけではなく、ぼくの方が早く限界が訪れやすいだけである。
「あら、ちょっとまって」
悪い予感がしたが、新しく買った花を花壇に植えるのを手伝わされた。もうすぐ夕方になろうとしているのにますます強くなる陽射しを受けながら(そしてシャベルを動かしながら)、あまり暇人ムードを漂わせるとろくなことが無いな、と思った。土いじったの何年ぶりだよ、っていう・・・。