「こんにちは、はてな新聞の者ですが」

自慢ではないが、ぼくの住んでいるところはかなり田舎だ(決して自慢ではない)。
だがこんな田舎でも、新聞の勧誘員が訪問してくることがある。正確におぼえているが、この3年間で4回の訪問があった。いや、もしかしたら5回かもしれない。6回というおそれもある。それが間違っていたとしても、100回以下であることは自信を持って言える。とにかく、1回は来たと思う。そうでなければ毎日のように(というか毎日なのだが)新聞が配達されることの説明がつかない。お腹がいっぱいの時は、その直前に食事をした記憶が無かったとしても、「自分はきっとご飯を食べたのだ」と納得することが必要だが、それと同じだ。
しかし、なぜこんな田舎にまで勧誘しにくるのだろうか。たぶん、田舎にも人が住んでいるのを知っているのだろう。さすが新聞社だ。一方で、生保レディや、キャメロン・ディアスなどには、まだ一度もインタフォンを鳴らされたことがない。もっと勉強が必要なのではないかと思う。
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現在購読している新聞は三ヶ月契約だ。6月に契約が切れるが、その後とる新聞はすでに決めてある。4コマ漫画が載っている新聞だ。テレビ欄とスポーツ欄もある。おまけに、その日の大事なニュースまで載っている。今とっている新聞とほとんど変わらないということだ。唯一の違いは、勧誘員がぼくに何かをくれるということしかない。人からタダで物をもらうということがあり得ないことだと思っていたから、あれには驚いた。驚きついでに契約までしてしまったから、たぶんいいカモなのだろう。
次会った時もまたなにかをくれるといっていたが、それは嘘かもしれない。今度は逆に、何かを取られるかもしれないのだ(新聞の料金など)。用心しておこう。