就職活動日記「検査の巻」

就職活動をしていると性格検査(適性検査)を受ける機会が多い。
検査では、例えば「自分は明るい方だと思う」などという問に対して「はい」か「いいえ」、または「どちらでもない」という解答をしなければいけない。この検査で聞かれているのは自分の性格なのだが(だからこそ、かもしれない)、答えに迷うことが多い。しかし、設問は少なくとも50はあり時間も短いので迷っている暇は無い。
ぼくはこのジレンマを解消するために、答えに迷う質問を、答えやすい質問に変えることにしている。
例えば、
「たまに落ち込むことがある」
という質問の答えに迷った場合、少し変えて、
「たまに落ち込むことがあり、それが自分にとって大問題だ」
と読むことにしている。
つまり、たまに落ち込むことがもしあるとしても、それが特に問題ないと思えば、たまに落ち込むこと事態を否定しておくのだ。性格検査ではあるが就職活動の試験でもあるので本当のことばかり書くと落ちるかもしれないということで(というか間違いなく落ちそうな気がする)、そうしている。これは全く悪いことではない。実家から電話がかかってきて、
「学校にはちゃんと行っているのか?」
と聞かれたときに、嘘でも「ちゃんと行っている」というのと同じである。もし行っていないとしても、卒業ができれば、少しくらい学校を休むことは問題ではないからだ。下手に本当のことを言って親に心配をかけるのは得策ではない(小言を言われるのが嫌なわけではない)。
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性格検査の注意書きには「あまり迷わず直感で答えてください」と書いてあるが無理な話である。こっちだって迷いたくて迷っているわけではない。直感で書いたら落とされると思うから迷っているのだ。
もしどうしてもというなら直感で書いてもいいが、その場合はどうか見ないで頂きたい。