未来少年じゃない方

小学6年の頃だったろうか。初めて「名探偵コナン」を読んだ。友人の家で。
全然関係ないが、この頃、森君がSMAPから脱退した。その後、ぼくが中学に入った頃には、丸坊主姿でスポーツ雑誌の「Number」に出ていた。もちろんバイクのレーサーとしてである。本当に関係ないな。何の話なんだ。
コナンだ。初めてコナンを読んだ時、ぼくは強い衝撃を受けた。横から殴られたわけではない。とても面白くてびっくりした、という意味だ。
コナンの推理ももちろん面白かったのだが、それ以上に、阿笠博士の作る「ナビ機能搭載メガネ」や、「太陽電池スケボー」などが最高に魅力的だった。そういえば、「弁当ファックス」や「キック力増強シューズ」なんでものもあったが、あれはどこに行ったのだろうか。最近アニメで時々見るくらいなので詳しくは知らないが、まだあるんならしっかり活用してほしい。あの「ドラえもん」だって、「どこでもドア」や「タケコプター」はずっと使っている。古くても、優れている道具ならどんどん使えば良いのだ。それは恥ずかしいことではない。「Dr.スランプアラレちゃん」でも、いちいち断わりを入れながら(やっぱり恥ずかしいのだろうか)、昔の道具を使っていたくらいだ。
やはり、使うなら黙って使って欲しい。言い訳はどうあっても見苦しいものだ。コナンで考えてみたら分かる。「昔の道具使うなんて恥ずかしいけど・・・」なんて言いながら「キック力増強シューズ」を使うコナンなんておかしいだろう。Dr.スランプとコナンを同列で語るのはもっとおかしいだろう。
名探偵コナン」では「キック力増強シューズ(本文中何度もこの道具がでるのはぼくが大好きだから)」などが影を潜める一方、毎回使用される道具もある。それは、時計型麻酔銃と、蝶ネクタイのボイスチェンジャーの2つだ。ドラえもんで言えば「どこでもドア」や「タケコプター」に当たる、コナン2大道具だ。その割に欲しくならないのは、この2つはコナンが持っていてこそ真価を発揮するからだろう。他の人に持たせても、イタズラに使うくらいが関の山だ。変なイタズラのためにぜひ欲しいという人もいるかもしれないが、ごく少数だろう(と願いたい)。
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こう書いていると、結局何が言いたいのかが分からなくなってくる。今回分かったことといえば、自分はコナンについて何か言わなくてはいけないような動機が無い、ということくらいである。テレビを見ながら書き始めたのがいけなかった。やはり勢いではじめてうまくいくものではない。もう少し冷静になればこの日記は生れなかったのだ。しかしそれを言うなら、今日以前の全ての日記もそうだろう。
そう考えると、勢いも必要だ。すべての人間が常に冷静でいられたなら、ぼくの存在も無かったかもしれない。つまり、人間の作ったものは、冷静さプラス、ある程度の「できちゃった」で出来ていると思うのだ。最近それも認められているようだから、今日の日記も、勢いで作った「できちゃった日記」として認めてもらいたい(ここまで語っておいて「できちゃった」も何も無いと思うが。