才能自慢

今度は山君とビリヤードにいってきた。彼は少し腕におぼえがあるようだったので、こてんぱんにやられやしないだろうかと心配だったが、まるで杞憂だった。逆にこてんぱんにしてやった、とまではいかないが、ぼくの方が少しうまいくらいだったと思う。たぶんぼくにはビリヤードの才能がある。
こういうことがあるから、なんでもやらないと損だ。自分にどんな才能があるかは、やらないとわからない。
他にぼくの持っている才能は「なわとび」。これは小学校の時、なわとび大会をきっかけに気付いた。はじめ、2重とびがなかなかできなかったが、それをマスターしてからの伸びがすごかった。あや2重、後ろ2重とびなど、ほとんど誰もできないような飛び方を次々マスターしていった。6年生の頃には、3重とびも数回できるようになっていた。
書いていて思い出したのだが、当時のぼくは、放課後毎日なわとびをしていたし、休日も家なわとびを練習していたのだった。でもこれも立派な才能だと思う。