夢のかけら

たまに、夢と現実がごっちゃになってた、などとふざけたことを言う人がいる。ぼくのことだが。
たとえば、今日のお昼に、コーヒーを飲んだりテレビを見たり、布団に入ったり出たりしている時に、そういえば、安い髭剃りが売っていたなぁ、ということを思い出した。どこかの店に、7本入りで100円の髭剃りが売っていたはずなのだ。うーん、どこだったかなぁと考えるうちに、どうもそんな店はないという事がわかってきて(バカだ。自分で書いていておかしな話だと思う)、夢の話だという事が判明した。
ぼくが今使っている髭剃りは、ホテルの洗面所においてあるような(というかずばりそれなのだが)、1回使ったら捨てるような簡素なものだ。しかもそれを、もう何十回と使っているものだから、悪い切れ味が更に悪くなっていて、髭を剃るたびに嫌な思いをしている。新しいのを買えばいいのだが、切れ味が悪くても剃れないことはないので、新規購入をためらっていた。だからあのような夢をみたのだろう。たしかに、7本100円の髭剃りがあれば、いくらシブチンのぼくでも躊躇なく購入するに違いない。
あの夢は、「早く新しい髭剃りを買ってくれ」というSOSなのかもしれない。本当に早く買おうと思う。朝、切れ味の悪い髭剃りを見る度に、最悪まで下がりきってるはずのテンションが更に下がるのだ。


全く関係ないが(と断わっておけば何を言ってもいいだろう)、最近、冷蔵庫に卵があるというだけでウキウキしてくる。いつでもゆで卵や目玉焼きを作れるということが嬉しくてたまらないのだ。財布に現金が沢山入っている時の嬉しさに似ていると思う。
卵は10個入りでだいたい100円だ。財布に100円入っているくらいじゃ嬉しくないが、卵10個が冷蔵庫に入っていたら嬉しい。卵があれば何でも出来る気がする。無限の可能性を感じるのだ。しかし100円ぽっちで無限の可能性を感じる事は出来ない。
今恐ろしいことを考えついた。財布の中にあるお金をすべて卵へ変えたら、一体どれほどのパワーがあるのだろうか・・・。たぶん半分以上腐るだろう。恐ろしい。