テレビ

乾貴美子(プロフ:http://www.oto.co.jp/otoinukimi.html)がテレビに映るたびに、何年か前の、「デブにも人権がある」討論番組を思い出す(検索してみたら、正確には、『TVタックル』の「太った女性に物申す」だそうだ。番組の会話を一部書き起こしているページがあるので紹介しておく。おもしろい→http://topia.e-city.tv/debus.html
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もう一つだけ。ちょっとした会話。
http://64.233.167.104/search?q=cache:JOm_-pkVFFIJ:ziro.no-ip.org/archive/2ch/0000171316.html+%E4%B9%BE%E8%B2%B4%E7%BE%8E%E5%AD%90%E3%80%80%E3%83%87%E3%83%96%E6%89%B9%E5%88%A4&hl=ja&lr=lang_ja&inlang=ja
407 :名無し :03/09/08 03:31 id:uiYaXFxj
TVタックルで乾のデブ批判はすごかったからな


408 :    :03/09/08 03:54 ID:2ucU1brk
ていうか乾自身も結構デブなのにね。
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ド級のデブから、ちょっとぽっちゃりさんまで、自分がデブということを自覚している人たちが、デブのいいところを主張すると言う討論会だった、はずだ。それに対して、デブ反対派(むしろ嫌悪派)というのも呼ばれて、その中の一人が乾貴美子だったのだ。
乾貴美子は、「デブになるくらいなら死んだ方がまし。痩せようとしないのが信じられない」等のかなりきついことを、たくさんのおデブちゃん達に言っていた。正直だなと思った。たぶん乾貴美子は向上意欲(上昇志向とも言う)が強くて、自分がより高みに行くための努力をする人なのだろう。その努力が割と、自発的なものではなくて、そうしなければならないという強迫観念的なものからきているために、デブでいるのが平気な人たちが許せなかったのだろうなと、当時、推測した。今もそれで合っていると思う。
乾貴美子のダイエットように(と乾貴美子のキャラを勝手に決めてすすめるが)、自発的にやっていることではなくて、強迫観念にかられて、「やるべきなのだ」評価して何かをやると、それは自分自身がやるべきだと評価して、言うなれば自分がやりたいからやっているくせに、それをやらない人を否定するという行為をしがちだ。
「やるべき」というのは、自分でやるべきと評価したものなのに、いつのまにか、社会的に、常識的に、普通は、当たり前に、という言葉が頭について、普遍化してしまうという作業もあるだろう。そうして、自分の心に「やるべき」を植え付けるわけだ。そこまでしないとできないほど苦しいことだとも言えるかもしれない。「これは当たり前にすることなんだ。だからするんだ、やるべきだ」
だが、やらない人がいる。「やるべき」でやってきた人が、そういう人を心の中でどう処理するかというと、否定するしかないわけだ。「死んだ方がまし」「信じられない」と言う言葉は、そういう理屈ででてくる。
こういう理屈で人を否定するという場面は、世の中でたくさん目撃できる。服装にセンスが無い人をダサいと否定、就職して2年目の会社員がシンガーソングライターの夢を追いつづける友人に向って会うたびに言う「お前、いつまで夢みてるんだ?」(ドラマでよく目撃)、今まで結婚なんてくだらないよねと同調しあっていた友人が結婚をして急変し言う「あなたも早く幸せになったら?」そして赤ちゃんが生れ言う「あなたも赤ちゃん産みなよぉカワイイよ〜」(これもドラマ等で目撃)、あげればきりが無い。
結局何が言いたいかというと、そういう恥知らずな事はしてくれるなということだ。そしてやたらと乾貴美子はテレビに出るということだ。僕のみたところ、世の中のレポートの「乾貴美子レポート:その他」の割合は5:5といったところだ。なぜ乾貴美子なのか、それがわからない。タレントはそう言われるようになると一人前だとか言う話もあるが、どうでもいいのでこれで終わりとする。