昔の話

僕は小さくてまだかわいかったころ頃、(今でもよくかわいいと言われますが心は狼(ワイルドウルフ)です)自分の名前が嫌いでした。ここで自分の下の名前を発表するのは僕としては大して抵抗も無いのですが、引かれそうなのでやめておきます。
僕は、アキラという名前になりたかった。通学路を歩いていても頭に浮かぶことは、「アキラになりたい」こればかりでした。あとはおっぱいの事くらいです。
なぜアキラなのか。そのころぼくはAKIRAという漫画もしらないし、身近にアキラ君もいなかったし、これといってアキラという名前に興味を惹かれる原因は回りに見当たりませんでした。なのになぜアキラなのか、考えてみたところ、やっぱり「なんとなくかっこいいから」という答えしか出てきませんでした。そんな理由で、僕はとにかくアキラになりたかった。
自分の名前を変えることができる、と言うのをしばらくして聞いたころには僕のアキラ熱も冷め、親に名前を変えてくれと提言することはありませんでした。そして、ああ、もうちょっと昔だったら危なかったと胸をなでおろしました。そんな体裁ばかり気にする子供でした。
今もだいぶ気にしていますが、このアキラ話を話せるようになったので少しは改善したのかもしれません。