今日は夕方から友達が遊びに来ることになっているのですが、なかなか来ないので何か書きます。まだ4時になったばかりなのであと2時間は余裕でこないつもりかもしれません。「夕方」という曖昧な時間指定を許してしまったことを激しく後悔しています。
さて、夏休みもあともう僅かになりましたが、別に嘆いてはいません。家にいてもすることがないので早く学校に行きたいくらいです。来週の月曜日から集中講義が始まりますが、けっこう楽しみです。
夏休みには色々なことを思い出します。時間が沢山あるからなのか、夏という季節がそうさせるのかはわかりませんが、本当に色々なことを思い出します。
そろそろ何を思い出すか具体的に書きたいのですが、なかなか思い浮かばないので苦労しています。ああ、たとえば小学校の時のことなんかを思い出しますね。友達とケンカしたなぁとかエロ本拾ったなぁとか。
今回は僕の弟との思い出について書こうと思います。
僕の弟は僕より5歳下で、今は16歳です。ちなみに高校1年生です。高校1年生・・・?僕もつい最近高校生だったので、まさか弟がここまで成長しているとは思いませんでした。せいぜい中2くらいかなぁとたかをくくっていたのですが、いやはや・・・。と、冗談はこのくらいにしておいて、弟との思い出を書きます。
弟は5歳下ということもあって、僕よりかなり幼かったので、僕は弟を自分の思い通りにしようといろいろとたくらみました。僕が10歳の時に弟は5歳。これなら簡単に騙せますね。というわけで、沢山騙しました。
たとえば、地震が発生して、テレビに津波警報がでたときには、「津波がくる!全部水にもってかれるぞーーー!伏せろー!」と迫真の演技で弟に迫り、部屋の隅っこに伏せさせました。当然僕も弟の上にかぶさりるようにして伏せます。そしてしばらくして、「フー、危なかったな。ここまではこなかったみたいだ」と、今回は運が良かっただけだというのを強調し恐怖を残すように終わります。実際これに弟はかなり恐怖を感じたようで、後の阪神大震災の際に新潟は震度3か4くらいだったのですが、その小さな揺れに震えてしばらく元気がありませんでした。どうやらトラウマを与えてしまったようです。これは本当に悪いなぁと思いました。しかし、だました時僕は子供だったので仕方がないなと、ずるい自己弁護をすることも忘れませんでした。
ある時は部屋の天上の隅を指差し、声をひそめて「おい〇〇・・・、あそこに幽霊がいる・・・」と、これまた迫真の演技で弟に嘘をつきます。演技というよりも、このとき僕は「ごっこ」がしたかったのかもしれません。ゆえに、真剣でした。
そして僕はこのとき霊能者になります。「あぶないっ!そっちへ行った!」こういうと弟は飛び上がって逃げます。弟が布団に入ると、「あっ!今布団に入ったっっ!」と言い、布団から弟を出します。しばらくすると、弟はあまりにも自分ばかりが狙われることに対して疑いを持ち出しました。僕はその疑いを察知し、幽霊退治に切り替えます。この切り替えが大事です。相手に考える時間を与えないためです。思えばこのようにして僕の嘘つき能力は養われたのかもしれません。死ぬほど稚拙ですが。
「今だ!布団でそいつをつかまえろ!」僕は叫びます。弟は真剣な表情でふとんで見えない敵をくるみます。弟はこちらを向き、「これでいいっ!?」と目で訴えてきます。僕はそれに「えらいっ!」と叫んで答えました。こうして最後にぼくがその布団に向って、指をピストルにして「霊弾ー!(レイガーーン!)」と叫んで終わりました。見えない敵に見えない弾丸が命中し、敵は消え去りました。最後、弟はあまりの展開に首をひねってましたが、僕は「はぁよかったな!」と言ってあまり考えさせないようにしました。このとき僕は11歳くらいだったと思います。

僕が結局何が言いたいかと言うと、いま弟を騙そうとしても僕のほうがバカにされるということです。