自分しだいの仕事

より良い仕事をしようと思ったら自分を追い込むしかない。次はもっとすごいですよ、これくらいの金額を売りますよ、こういう商品を出しますよ、と回りに宣言してしまうのだ。かなり前にそういう宣言をあちこちでしていて、もう1ヶ月くらい前になるが、1つの目標を達成した。それは数字に現れるもので、わかりやすい実績である。そのせいで、色々な人から電話がかかってきたり、偉い人が頻繁に店に来るようになった。
ぼくは本当に怠け者である。基本的には、流しながら仕事をしても大丈夫ならそれに越したことは無いと思っている。だが飽き性でもあるから、やがてそういった退屈に耐えられなくなる。するとさらに流しながらの仕事になり、最終的に赤点以下の仕事になってくる。以前、それで沢山の人に見放されかけたことがあるから、注目されることで仕事のハードルを上げたかった。きっとその時、すごく悔しかったんだろうなと思う。
目標を達成したとき、2つの意味でほっとした。1つは努力がようやく実った点。2つ目は、これで絶対に手を抜けなくなった、と思ったこと。ぼくがそう思ったということがすごく大事だ。
今回の数字とは売上げのことである。普通に考えたら絶対に無理な金額を売ったのだ。これは力技でなんとかなるが、その分仲間の消耗も激しかったから、何度もできない。それに次の目標が同じベクトルではつまらない。というわけで、さらに注目されるためには何をすればよいのか、それを模索中だ。欲深く見栄っ張りでもある。