夢日記と日記

辞令が出る夢を見た。皆が事務所に集まっているので何事かと思って見に行くと辞令が張り出してあり、ぼくの名前の横には「介護施設に赴任」、とあった。なんで介護施設・・・と憤りを感じながら、その場で開かれたミーティングに出席した。
ミーティングには社長も来ており、ぼくはそこで社長と取っ組み合いの喧嘩をした。
そんなわけのわからない夢から覚めたのは午前5時30分。すぐに身支度をして家を出た。今日は丑の日前日の日曜日である。
前日休みだったので売り場と在庫の確認をして段取りを組み立てる。前も書いたことがあるがこの仕事でクリエイティブだと感じる瞬間はこの数秒だけだ。
10時にMRに出かける。マーケットリサーチの略だ。丑の日前日だと言うのに競合店はたいした売込みをかけていなかった。昨年は日曜日が丑の日だったので、データ上は帳尻が合うかもしれないが、今年は月曜日が丑の日なので少し違う。事実、自店舗では本日、昨年の丑の日前日の1.5倍の売り上げがあった。そういうことを加味しても、明日が本番なのだから、今日からみっちり盛ってしまったほうがどっちにしろ良い。
昼過ぎからはほとんど遊びになる。段取りも後は流すだけになりいつものように午前中でほとんどの仕事は終わっている。これはぼくのやり方でもあり今の直属の上司のやり方でもある。だから段取りには厳しいし朝は罵倒が飛び交う。と言っても一方的に飛び出すだけだから、実際は飛び交わない。また、ぼくの方には飛んでこない。
開店、というのが1つのポイントになる。もちろん、開店までに一通りそろえる、ということだ。小売に勤める人間である程度責任を負っている人ならわかると思うが、この業界には開店に間に合わせるためなら何にでも犠牲にするという職業病的な精神があると思う。1秒も無駄な時間は許されないし、間に合わなければ早くくるだけであり、大晦日などは2時に出勤して刺身を造りはじめる世界である。異様だ。ノロマは罵倒されるし段取りが悪ければ(頭が悪ければ)罵倒されるしでそれもなにもかも開店までに間に合わせるという宗教である。ぼくもその精神が完全に身についてしまい8時半頃に間に合わなくなってくると(9時開店である)もうほとんど怒鳴りながら仕事をしている状態だが、それで正しいと思う(たまに反省もする)。
自分のペースで仕事をするならそれは趣味と同じことであり、遊んでいるのと同じだ。段取りが悪かったり、単純作業でも導線を意識しない「遅いやり方」で仕事をするのも、頭を使わないで仕事をしているので、遊びと同じだ。作業台と体はもっと密着させるとか、原料とトレーは近づけるとか、そういう当たり前の効率を意識しない奴は何を言われても仕方ない。
今日の仕事は6時ごろ発注をして終わった。そこからは放課後で寿司屋と肉屋をまわって無駄話をして帰ってきた。汚い部屋である。仕事場が汚いのは絶対に許せないのに。
私生活にも仕事の精神を少しは取り入れたほうが良いな、とこの部屋を見るといつも思う。