テーマ。スタイルともいう。

わりと最近のテーマ(主語はぼく)に、『殺し屋1』のマゾの組長の発言、「痛みを感じるんじゃない。考えるんだ」がある。
最近、『バガボンド』の最新刊にもそれに通じるようなフレーズがあった。本当の自分(もともとの自分)がこうだ、というのをわかるようになるために、何もかもを体験しているのだとしたら、誰も恨む必要などないのではないか、というようなものだった。ぼくがそう読んだだけで、詳しくは間違っているかもしれないが。
ぼくの個人的な痛みや悲しみなどたかが知れているが、それでもただ感じるだけでは耐えられないようなものもいくつかはある。そういう時、その痛みを考えてみる。だがたいていは、その渦中にいるうちは考えられない。かなり後になってから考えることができる。そのとき初めて、意味があるような気がする。生きた意味というのだろうか。
そういう時、恨む気持ちは消えないが、誰も悪くないような気がするのだ。矛盾しているだろうか。