サムシング

瞬く間に1日が過ぎ去る。きっと明日も同じだろう。こんな風に時間が過ぎ去るな、というのがだいたいわかる。
1週間、1ヶ月のスケジュールも、おおよそ思い描ける。
しかし、5年、10年となると全く分からない。スケジュールといっても、ほとんど自分の意志など反映されていないからだろう。ほとんどが必須の事柄であり、つまり、振り回されているというわけ。


必須の事柄にはプライベートも含まれる。一番大事なのは、好きな子との時間だ。といっても恋人ではない。DVDを貸し借りしたり、仕事の話をしたりする程度だ。
別にどうでもない普通のやりとりなのだが、毎回ふられた気分を味わっている。どうも脈がなさそうだな、というのを毎回確認している、といったらいいだろうか。
こうなってしまったら、ぼくを好きになってくれるのをとにかく待つしかない。今告白なんかしても、500円玉を握り締めてパチンコへいくようなもので、負けるのは目に見えている。恋のビギナーズ・ラックはとっくに使い果たしている年だ。