想像と現実のギャップ

例えば、マクドナルドでチキンフィレオサンドとポテトのLを注文したところを想像してみよう。ポテトを数本消費する合間に、チキンフィレオサンドを1齧りしようかな、なんて、なかなか魅力的なプランである。しかし、実際にそれを注文するとどうなるか。どういう訳か、ビッグマックのことが気になりだすのだ。
そこで、チキンフィレオサンドをビッグマックに変更したとしよう。しかし今度は、ポテトのサイズがLでは大きすぎる気がしてくる。
だが、ぼくを含め、賢明な人なら、注文する前にこの程度のシュミレーションは行うだろう。
その間にも腹は減る。するとどうだ。先ほど踏み切れなかった「ビッグマック+ポテトのL」という選択肢が最も良いもののように思えてくるのだ。そうなればしめたものだ。
賢明なシュミレータ―はこの時を待っているのかもしれない。そして、「もうここまでお腹が空いたんならマクドナルドじゃないものを食べにいこう!」と、更なるシュミレーションを重ねるのである。