永遠のテーマですね

今は今のことで頭がいっぱいで、これからのことが考えられないから、また昔話でも書こう、と思ってみたが、今は今のことで頭がいっぱいで、昔の事も考えられないから、今日は家の掃除をしよう。
ゴミを全部捨てて、整理して、居心地の良い部屋にしようと目論んでいる。8年くらいずっと目論んでいるが。
だから、よく映画で、「構想10年」などという触れ込みのものがあるが、案外大げさではないだろう。何かやりたいことがあっても、それが大きなものほど、色々な障害のせいで、すぐには達成できないのが普通である。
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映画をつくるには、一度つくってしまえば目的を達成したと言えるが、部屋をきれいにするには、一度きれいにしたら、ずっときれいなままにしなければならない。何年構想して達成したとしても、その次の瞬間から、それを維持する努力が必要になってくるんである。
そう考えると、部屋をきれいにするという行為は、とても難しいことが分かる。
だから、素晴らしい仕事をして、感じが良くて、好青年で、誰からも好かれるような人の部屋が、必ずしもきれいだとは限らない。
ぼくの部屋に初めてくる人が、「うわっ、何?何これ!?」などと言うのは、それを知らないからだろう。「ショックだ」、と言われたこともある。なぜ、ショックを受ける必要があるのだろう。
ぼくの部屋がどんな風か、皆に知らせる必要も、1つもないように思える。初めて言葉を交わした人(特に女性)に、「部屋、汚いんだってね」と言われる気持ちがわかるか。その方がショックだ。