写真

猫の写真を撮ろうと思ったら単三の充電電池がヘタっていて駄目だった。高校2年の頃に買ったものだから、そろそろヘタって当たり前だ。
初めてバイトをした頃だった。最初の給料で、5万円のノートパソコンと3万円のデジタルカメラを買った。ノートパソコンは実家で活躍中だが、これもそろそろ危ない。しょっちゅう母からSOSメールが来る。その頃、ポータブルCDプレイヤも買ったが、これはだいぶ前に壊れた。ちなみにだが、SONYだ。
お金があると世界が広がった。電化製品のチラシチェックは欠かさなかったし、ネットでも色々検索した。沢山の欲しい物の中から、選びに選び抜いて、これ、というものを買った。今はもう、そういう情熱が無い。パソコンとデジカメを買ったあたりで、それを使ってできることに興味が移行したのだと思う。
1つ心残りは、デジタルビデオを買わなかったこと。あの頃持っていれば、どんなに素晴らしかっただろう。本当は、12歳くらいの頃に欲しかった。パソコンもインターネットも、その頃から使えたら・・・と想像するとちょっと興奮してしまう。
しかし、無線はあった。これも昔はやりたいと思った。思っただけで、やらなかったから、もしその頃インターネットがあっても、たいした事はできなかったかもしれない。
今でさえ、素晴らしい道具があるのに、ブログを書いて、猫の写真でも撮ろうかな・・・なんて、そんなくらいだ。世界中の人とコミュニケーションしたいとか、プロの文章書き、または写真家になろうという野望があるわけでもない
でもまぁ、写真は良い。デジカメを買ったときは、毎日持ち歩いて、色んな物を撮っていた。家の中、通学路、学校、友達、自分、お店の中(今思うとこわいが)など、普通に自分が行動している範囲のものを撮っていた。記録に残したい、という気持ちよりも、写真にする事でいつもの風景が違うものに見える、ということが面白かったのだと思う。だからかもしれないが、たまの出かけ先で写真を撮るということが、ほとんど無かった。


たぶん4年くらい前に撮った写真で、実家の猫だ(まだ生きている)。
祖母(既に他界)が置いた注意書きが置いてある。
「ここに猫シロ布とん下ねています注意」
布団の中にシロ(猫)がいるから気をつけろ、という意味だ。
写真の良し悪しはわからないが、猫の良し悪しはわかる(自分の中に判断基準がある、という意味だが)ので、猫の写真は好きだ。