鉄道マニアかつ関口知宏マニアの人にはたまらない

NHKの「JR全線乗りつくしの旅」という番組を知っているだろうか。関口知宏が出ているやつだ。人気があるようで時々再放送をしているのをみるから、割と有名なのかもしれない。
この番組は「電波少年寄りの旅番組」だ。関口知宏が「JR全線を乗り尽くせと」いう指令をうけたと思ってもらえればよい。
だがNHKが作っている番組なので、電波少年のような過度な演出はない。鉄道の旅をしながら現地の人と交流したり、絵を描いたり、普通に飯を食ったりしている関口知宏が淡々と映されるだけである。むしろ関口知宏の方が制作者側よりも過度な演出をしているくらいだ(普段からそういう人なのだと思うが)。これは見てもらえばわかると思う。
この番組は関口知宏がやって正解だった。何がどう正解なのか説明するのは難しいのだが、例えば柴田理恵だったとしたら、交流した人と別れる度に泣くのがうっとおしかっただろう(泣いたあと晴れ晴れとした顔をするのも嫌だ)。その点、関口知宏は淡々としている。ぼくが見てないだけで、もしかしたら泣いたこともあったのかもしれないが、もしそうだったとしても、柴田理恵の鬱陶しさは無かっただろう。極端に言えば「ただ目から水が落ちた」というほどのものでしかなかったはずだ。
関口知宏の人格が柴田理恵より優れていると言っているわけではない。この旅番組のキャスティングにおいて優れていると思ったのだ。
たぶん、関口知宏の「なに考えてるかわかんない感じ」がこの番組に合っているのだろう。なに考えてるかサッパリわからないから、彼の感情に同調する手間がかからず、見ている方は旅自体に集中できる。
おそらく、長嶋一茂でも問題ない。

日本列島に張りめぐらされたJRの路線は約20,000キロ。このすべての路線を乗りつくすことは鉄道ファンの夢です。

http://www.nhk.or.jp/tabi/

はてなキーワード列島縦断 鉄道12000kmの旅」)