冬はいい

とにかく冬はいい。
普通の日記ならこれ以上書くことはないのだが、ここはぼく以外の人も読んでいるかと思うので、もう少し書く。
何が良いって、まず、洗濯の回数を減らす事ができるので良い。皆もそうだと思うが、ぼくは冬になると、同じ服を2日ほど続けて着るようにしている。勘違いされると困るので一応言っておくが、服というのは、下着以外の服のことだ。もし下着を2日以上続けて着ているような人がいたら、ちょっと信じられないと思う(もちろんぼくは自分自身を信じていない。特に連休)。
ぼくが何故、洗濯の回数を減らしたいかわかるだろうか。それはずばり、「洗濯物がかわいそうだから」だ。楽をしたいからだとか、洗剤を節約したいからではない。もちろん、結果的に楽にはなるし、洗剤も節約することにはなるが、それは二次的な事だ。セックスをして気持ちよかったとしても、目的は子作りであるのと全く同じ事だと言えばわかってもらえるだろうか(よけいややこしいかもしれない)。

さて、皆の中に、洗濯機の中に入った事があるという人がいたら手をあげてください(しーん)。
回っていない洗濯機になら、入った事がある人もいるかもしれない(子供の頃などイタズラで)。しかし、その後フタをされ、スタートボタンを押され、洗濯、すすぎ、脱水までされたという人はまずいないだろう。もしそういう経験をしたことがある人がいたら、名乗り出て欲しい。その栄誉をたたえ、1万円を差し上げたいと思う(その際手数料として10万円頂きます)。
洗濯機は十分、凶器になりうる。脱水の時などは特に、ガタンガタン!と恐ろしい音が聞こえてくるではないか。あの中にぼくが入ったら、一体どうなるんだろうか。考えただけでもぞっとする。たぶん停止するだろう。しかし、それが服の場合、決して止まってはくれない・・・。
なんと非情な事だろうか。これでは服がかわいそう。というか、痛んでしまう。
気に入ってる服は、できるだけ長く着たい。そのためには、できるだけ洗濯をしない方がいい。もみ洗いをすればいいのかもしれないが、それはあまりにも面倒臭い。だからせめて冬に洗濯の回数を減らすという抵抗をしているのだ。
結局めんどくささから逃げているだけの気もする。思考の行き着く先は己の弱さなり。この日記も、書いている途中でだんだんめんどくさくなってきているくらいだから、もうだめなのだろう、ぼくは。
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(ひょっとすると、ぼくの前世は洗濯物なのかもしれない。洗濯されるのが怖かった記憶が残っていて、できるだけ服を洗濯しないようになっているという可能性もある。しかし、そっちの方が嫌だというのがこの思いつきの難点だ)