とっきょ

大学の図書館で、野坂昭如の『吾輩は猫が好き』を借りてきた。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4331506126/249-5803266-0896337
図書館は便利だ。最初に作った人はえらい。でも漫画があればもっといいのになあ。もっと言うと、ゲームも欲しい。音がうるさいといけないから、もちろんヘッドフォン装着で。椅子はリクライニングができるやつ。あと、ドリンク飲み放題。のどが渇くから。それに、人の目が気になるから、仕切りがあるといい。鍵付きとまではいかないけど、個室にしてほしい。
これを実現するには相当の費用がかかるだろう。そしたら、使用する人からお金を取ればいい。時間従量制で。カラオケと同じだ。ひょっとしてこれで商売ができるんじゃないだろうか。いいぞっ。
と思って調べてみたら、ぼくと全く同じことを考えている人がいました。惜しいな。
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自分が一番最初に発見したと思った事が誰かの二番煎じだった時はがっくりくる。
たとえば・・・
ぼくが小学校4年生の時。教室にある、小さな超強力磁石を使って遊んでいた時の話だ。
超強力磁石は、手のひらと甲に1つずつ置くと、磁力が強いから落ちてこない。片面だけみると、手に張り付いているように見える。ちょっとした手品。同じ事を耳たぶでもやってみたら、やっぱり落ちない。おもしろいなぁ、なんて思ってたら、ひらめいた。この強力磁石を使えば、耳に穴を開けなくてもピアスができるんじゃないか・・・?痛みに耐えてピアスをしている人、痛いのが嫌でピアスをしていない人、両方を救う事ができるんじゃないだろうか・・・。
というのも、当時のぼくは、「ピアス」という物がどうも不可解だったのだ。耳に飾りをつけるのは良い。しかしその方法が、「穴を開ける」だなんて・・・。野蛮なことをするなぁ、と。ぼくは絶対やりたくないぞ、と。
でもこの超強力磁石を使えば・・・。恐ろしいくらい良いアイディアだと思った。その思い付きをしたとき、さっきまでみんなでワイワイ磁石で遊んでいたのに、急に黙りこんでしまったくらいだ。「これは大もうけできる!」と確信したのだ。誰にも知られるわけには行かない。。。ぼくだけが儲けるのや・・・ぼくのアイディアや!
といっても子供。この先どうしていいかわからない。・・・そうや!家族にだけ言うたらええのんや!ダッシュ四駆朗で帰宅や!
まだ家にはジジババしかいない。アカン。まだアカン。せめてオカンでないとアカンねん・・・。母帰宅。よっしゃ!
「ねぇお母さん!磁石をピアスにしたら耳に穴を開けなくてもいいよ!すごいでしょ!?」
叫んだ。しかし・・・
「何言ってんの。そんなのずっと前からあるよ」
それからというもの、ぼくはどこか元気の無いこどもになってしまった。

(いま初めて調べてみました。「マグネットピアス」って言うんですか。ふぅーん。)