一日空けただけで書き方をわすれた

よく、自分の身に変な事や、不幸な事件が起こっても、まず考える事はそれがネタになるということだ、などと言うと、テキストサイト管理人の病気だね、一種の職業病さ、などといわれそうだが(あるいは自分から言う)、実際そうだと思う。まさに今の僕がそうだからだ。たとえば近頃の僕は、ちょっと面白そうな事に遭遇すると、そのたびに「これはネタになる」と思い、しかも、それを忘れない様にと、携帯にメモまでしている。
僕は今実家にいるのだが、こののんびりとした家に帰って来て、一つ落ちついたところからそれを見ると、どうもコレは病気だなぁと思わざるを得なかった。だから、「よし、このメモは全部消しちゃおう」という決心を、さっきした。しかし、消す前に、メモしたネタをここで全部書いてしまおうと思う。それからでも遅くはないだろう。
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これは、2人の女子高生が、紀伊国屋店内をばたばたと走り回り、それでも目的の本が見つからなかった時に発せられた言葉だ。得にこれ以上の説明は無い。「聞いた方が早い系」だっただけの話であろう。こんな事を、一体どうやってネタにしよう思ったのか。何故メモにとったのか。今となっては謎である。
とりあえずもったいないから、と言うことだろうか(謎のままにしておけない僕の探求心発揮)。祖母はそういう動機で、プリンの空容器を10以上所有しているが、ほとんどつかった事が無い。しかしたまに花瓶代わりにしていた(すぐ倒れる。水こぼれる)ので、使っているだけ僕のメモよりは有用かもしれない。
よし、これでメモ一つ削除だ。

  • 「チーマーに勝つと車もらえる」by山君情報

これはかなりリアルな情報なので、詳しい事は書けないが、新潟のあるところにタムロしているチーマーのボスに喧嘩で勝つと、そのボスが乗っている車をもらえるらしいのだ。僕は「山君なら勝てるんじゃない?」と言ってみたが、即座に「無理に決まってるジャン!」と言われた。山君が勝てないのだから、僕が勝つのは無理であろう。しかも、もしボスに勝ったとしても、手下にボコボコにされてしまうかもしれないらしいのだ。中古車をもらうためだけにそんな危険を犯すわけにはいかない(僕なら車のアラシに行く)。よってこの情報も、まったくの無駄というわけだ。情報化社会において、無駄な情報というものはどんどん捨てていかなくてはいけない。よってこれも消去だ。

今まで祖母が「渡る世間」を毎週見ているのは、好んで見ていたと思っていたのだが、どうも違うらしかった。見ながら文句ばかり言うのだ。「こんなにセリフの長いドラマはない」「こんな事あろばさ(こんな事あるわけない)」等。僕もこのドラマを見ながらまったく同じ感想を抱いていたので、ちょっとびっくりした。
ネスカフェのCMで、唐沢寿明が森のようなところでコーヒーを飲みながら「気持ち良いですね」と言うのを見て、「何(なぁに)こんなヤブみてなとこで気持ちよかろばさ(気持ちいいわけが無い)」と、CMにまで文句をつけていた。「ゴミが落ちてくる」とも。老人が言う事には一々説得力があって、とたんに唐沢寿明がただの間抜けに見えた。いい気味でである。
そういえば、以前にカラスに扇子を取られた時に、「カラスも暑いんだこて(暑いんだろう)」と言っていた。こういううまい事は老人が言ってこそ感心できる。子供が言うとカチンとくるが。
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まだまだあるが、何度も夕飯の催促をされているので行ってくる。