それでどうしたいのか

今日、スーパーで買物していたときの事である。目の前にいた小さな女の子が急にへたり込んで、こう叫んだ。
どうしよう!
僕はびっくりした。まだ5歳にもならないような少女(幼女?)であるのに、凄い迫力だったからだ。目もちょっと白目である。これは見ちゃいけないものなのかな、と思ったくらいだ。しかし彼女から目を離せない。まだ何か言いたそうなのである・・・。
ところで、「どうしよう」が使われる時とは、嫌な事、もしくは良いことが2つ以上あって、どっちを選べばいいかわからない時に使われる。例えば、「どうしよう!学校に今日の宿題忘れてきちゃった!」の場合は嫌な事だ。これから学校に戻る嫌さと、今日宿題ができずに明日先生に怒られる嫌さ、どちらを選べばいいか悩んでいるのだ。ひょっとしたら、明日休んじゃおうとか思っているかもしれない。こんなのはろくな奴じゃない。
「どうしよう!石原さとみ松浦亜弥に同時に告白されちゃった!」は、言うまでもなく良い事の場合だ。ああ、どっちを選んでよいのやら!こんな事になった場合も、「どうしよう!」と叫ばずにはいられないはずだ。むろん、こんなことが起こる可能性は限りなくゼロに近い。というかゼロだ。
ちなみに、ゼロに関しては色々な格言のようなものがある。「私、ゼロに無限の可能性を感じているんです」というのは保険のCMである。さっきの場合に当てはめるとただの妄想にしか聞こえないが。そういえば、326(ミツル)は「君がゼロなら意味がない」と言っていた。あんがい現実家だなあ・・・。
話を戻す。どこまで戻すかというと、もうほんと、最初の方だ。
あれほどの「どうしよう!」は聞いた事がなかった。さぞ凄い悩みを抱えているのだろう。顔から察するに、何かひどく悪い事に違いない。そう思って、まだ何か言いそうな彼女を見ていたらこう叫んだ。
足が痛い!
これは普通、「どうしよう」の後に来る言葉ではない。本当は「歩けない!」と言いたかったのかもしれない。子供は面白い。といったところで笑点お開き。尻すぼみ。竜頭蛇尾とはこのことである。でも犬頭くらいしかない。
(「326(ミツル)」がドンピシャリでキーワードになっててびっくり!)