日記

朝飯10:30学校にて。ヤマザキアップルパイとレモンティー(ペットボトル)。
2限 地域統計
「どういう地域なのか」を「どのように説明するか」という学問、だそうだ。たとえば「人口分布」をその地域の一つの特色として提示する事もあるだろう。それはどうやるかというと、GISを使って、地図上で人口密度の高い地域を濃く塗り、人口密度の低い地域を薄く塗ることで「説明」になる。全く理系である。
逆に文系の人が地域の特色を説明する〜なんていうときには、その地域の一つの共同体や、一つの家なんかを徹底的に調べて、そこからこの地域にはどのような特色があり、それはどうして存在するのかなどのアプローチがあるだろう。
理系人間は文系人間に対し、たった一つの例をみただけで全体の何がわかるのか、それは誰がどの部分を測定しても同じような結果が得られるデータなのか、と批判するだろうし、文系人間は理系人間に対し、データでなにがわかるのか、と批判するかだろう。これは、どちらがいい悪いではないのだ、と、以前に統計の調査法に詳しい講師が言っていた。それはそうだろう。どちらのアプローチから得られることも、その地域の特徴の一面でしかない。大事なのは、何のための情報なのかという点だ。その情報がなんに使われるかで、どう調べたらいいのかが決まるだけだ。僕は今、いたって冷静です。
昼飯は腹が減っていないので食わず。
3限 マーケティング
最初、マーケティングとは何か、というそうとう広義の事をパパッと説明されたが何だかよくわからなかった。たぶん皆もわかっていないので大丈夫だ。その後僕にもわかるようなちゃんと一つ一つのケースに分けてくれた説明があった。よかった。
経済学の前提は完全市場である、らしい。僕は経済学にうといので全然知らなかった。完全市場とは、情報格差がなく、消費者は合理的な行動をとるものであり、一つの物には一つの価格しかつかないというものである。これは全く現実的ではないが、何かを考える時には前提が必要なので仕方がないからこうなるのだろう。考えるには境界条件が必要だ。
消費者は合理的な行動をとる、というのは、たとえばある物の値段が上がったら、そのものは売れにくくなるというものだ。例外があるのは、なんとなくわかるだろう。でも僕は高くなったものは買い控えると思うので、僕みたいな人が増えると経済学もやりやすくなるのかもしれない。どうやら経済学は貧乏人を前提としているようだ。
4限 南北問題
南北とは、北半球と南半球のことだ。北の大量消費社会を維持するために、世界的な不平等の構造がある。
物の流れはこうだ↓(ここノート見た)
大量採取→大量生産→大量消費→大量廃棄
北の諸国はこの物の流れの始点と末端を外部社会(南の諸国)に転嫁し、不可視化してきた。
なぜ大量消費社会になったのか?それは人(北)が「必要」から開放されたからだ。必要だから買うのではなく、欲しいから買うという消費行動は、限りがない。人の欲望に限りがないからだ、というとなんだか大げさだが、実際そうだ。
ユニクロのパーカーだかが、一時期ものすごい数売れたが、ユニクロがそのままの売上を保って成長するということはなかった。なぜなら、ユニクロの商品を買う消費者というのは、「必要」によって買物をしたからだ。安くて丈夫な服だから買ったのだ。次の服を買うときは、その服に飽きた時や、新しい色の服がでた時ではなくて、「穴が開いて着れなくなった時」だ。これは少し大げさかもしれないが、そういう傾向があることは確かだ。たぶん1年や2年着たところで服に穴なんか開かないから、一時期にどばっと売れたとしてもそれが続くなんて事はないのだ。すでにユニクロの服が欲しいひとは、皆が買ってしまったからだ。
それに比べて、車なんかは流行やデザインで売っているので、まだ乗れる車だとしても買い換える人が多い。車は嗜好品なのだ。
以下講師の受け売り↓
以前に車のメーカは大手2社くらいに統合されるなどと言っていた経済学者がいたが、未だにそうはなっていない。車を必要に迫られて買うだけだとしたら、一番安くて燃費のいい車だけが売れるはずだが、嗜好品なのでそういうことにはならないのだ。しかし銀行はいずれ統合されるはずだ。銀行のカードや手帳ににデザインを求めるバカはいない。
17時帰宅。横になったら寝てしまい、21に起きた。現在午前2時。明日は9時からなのでそろそろ寝ないといけない。授業内容を思い出して書く日記は久々で疲れた。でも面白いのでできるだけやろうと思う。