音楽をつけた。音楽を聴きながら、やがて聴かなくなる。音楽が終わると、いままで音楽が流れていたことに気が付く。
生きていると、やがて生きていることを忘れる。まるで生きていなくなる。死ねば生きていたことに気づくのだろうか。いや、それでは遅いからこそ、擬似的な死の体験として、死を想像しているのかもしれない。