わりとどうでもいいこと

授業中、特にノートに取ることはないな、と思っている時に、前の子が一生懸命なにかを書いていた。ノートは理解できていないと書けないし、また、書く意味がないので、何か聞き逃したのかなと、少し不安になって、その女の子の手元をのぞいてみたら、詩を書いていた。あるいは誰かにあてた手紙かもしれない。いや、やはり散文詩だろうと思う。だが、内容がなんであれ、誰かに読ませるために書いたのなら、手紙になるわけだから、手紙かどうかの判断は今できることじゃないな、と、どうでもいいことを考えた。そして、なぜかはわからないが、この子が散文詩を誰かに読ませるために書いているのだとしたら、つまらないなと思った。なら誰にも見せないと仮定されて書かれた詩を書く人をみて、おもしろいと評価するかとしたら、そうでもない。どうも焦点がずれているようだ。いつものことだが――――