達成感

毎日忙しい。やることが沢山あって、いくらやっても不十分だ。そういう不十分を積み重ねながら、常に先のことを考えて動いている。達成感なんてものを感じる暇が無い。
新人やアルバイトに仕事を与えると、その仕事に没頭する。そういう仕事は、終わった時に達成感があるようだ。
彼らを見ているとはらはらする。まだやることはいくらでもあるのに、そんなことに没頭してどうするの、と思う。だから次の仕事を必ず言うのだが、あまり良い返事は返って来ない。ぼくはなら次にする仕事を知りたいと思うが。
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達成感には余韻というものがあるが、ぼくはこれに浸るのがすごく下手みたいだ。なんでもクリアしてしまうと、すぐにそれを忘れてしまうし、早く次のことがしたい、と思う。そのことで、今まで、他の人と歩調が合わないと感じることがあった。例えば、何かを皆で達成した時、バンザーイとかやるが、その時にはもうそれは終わっているので、ぼくはバンザーイができない。喜ぶのが下手なのかもしれない。そう考えると、ちょっと悔しいと思う。