どうでもよいさ

すべてはどうでもよいさ。
ぼくの楽しみはひとつだけ。
その楽しみだけのために時間を過ごしている。
その楽しみに標準を絞って、
まるで、
何度も見た大好きなビデオみたいだ。
その、既に知っている場面に標準をあわせて、
気持ちを高めていく。
裏切られはしないし、
どきどきも、しない。
そのぐらいの気持ちだ。
大好きな、そのぐらいの気持ちなわけさ。
そのぐらいでごまかして、
しばらくは人生を鼻で笑って、
後ろは見ないで生きていく。
鋭くなるな。
生きさせてくれ、と
丸くなった包丁で、
せいいっぱいの、
おままごとだ。